吉村 征一郎 第３１６７日【 遺言書って、大事ですか・・・？ 】
みなさんこんばんは！
最近、「遺言書を書いておきたい」というお客様が多く、お手伝いをさせていただいています。
お金がかかっても、専門家に相談しておこうという方ですから、一生懸命にいろんなことを考える方が多いです。
自分が亡くなった後、残された方々に苦労をかけないように。
おもった通りに財産を引き継いでもらいたい。
「争族」にならないように。
本当に頭が下がる思いですし、本当に必要なことです。
ですが、ちょっと待ってくださいね。
その遺言書の内容、どの目線で作られていますか？
遺言書というのは、遺言者（あなた）が自分の想いで書くのが法律上は当たり前。
ですが。
「相続」というのは家族の一大事です。
その「一大事」の中で、「あなたの想い」は通用するでしょうか？
「お父さんはこんなふうに書いてるけど、私は納得できない！」
なんてことは「ない」と言いきれますか？
だとすればどうしましょう？
遺言書を書くその手を少しだけ止めて、視点を変えてみてください。
あなたが亡くなった後に、あなたの財産を誰がどう引き継ぐかによって、家族の関係が変わってしまうかもしれない。
もしかしたら、数十年前に、長男を大学に送る際に渡したお金によって。
もしかしたら、長女が結婚した際に渡してあげたお金によって。
もしかしたら、次男に車を買ってあげたことによって。
あなたは何もおもっていなかった、もしくは、あなたはきちんとバランスを取っていたのかもしれませんが。
周りは「そうはおもっていない」かもしれません。
だとすればどうしましょう。
目線を変えるしか。
「こうしたい」
「こうして欲しい」
「こうしたらいいんじゃないか」
から、ちょっと変えてみるのも
「一つの手」
です。
「どうしたら皆が笑顔でいられるんだろうか」
を主眼としてみてみませんか。
それを考えた上で、少しアンバランスになるようならば、あなたの気持ちを
「附言事項」
という形で伝えておきましょう。
また、
「どうしたら皆が笑顔でいられるのかなんて、わからない」
また、今後、何が起こるかわからないのに、全部を見通すなんてできない！
と、いう方も多いかと思います。
「じゃ、書かない！」
という選択肢はあまりに思考停止ですね。
だとするとどうするか。
まずは、ご家族のお話をきちんと聞いておきましょう。
よくいう、家族会議というものですが、それができるのであれば、それに越したことはありません。
必要であれば、その家族会議のサポートもさせていただきますのでお声がけくださいね。
ただ、遺言の内容をあまり家族に聞かせたくない方もいらっしゃるかと思います。
そういった場合は。
あくまで個人的にではありますが、先日のブログでも書いた通り。
「一里塚を作っておこう」
（ゲームをされる方には、「セーブポイント」といっても伝わりやすいかと思います）
という意図で、
「現時点の」
遺言者さんの想いを「よくよく考えた上で」しっかりと残しておくことをお勧めしています。
もし、今後の状況の変化があれば、遺言書は書き換えればいいと思いますし、もし、その内容の通りでいいというふうになれば、相続人さんに取っては手続きが楽になることにもなります。
色々ある中で、
「遺言者さんの意図をしっかり伝えておく」
ということには大きな価値を感じます。
大事なことは、
・遺言者さんの意図をしっかり伝えること
・遺言書があることで遺された方が喧嘩をしない
ということですよね。
なかなか難しいことなのは重々承知していますが、一度、皆で話をしてみてもいいかもしれません。
極論。
その話し合いで皆が円満に合意ができれば。
むしろ「遺言書」って書く必要がありますか？
だって、皆で納得しているので、遺言書がなくても皆の意思で手続きが取れてしまうわけですよね。
とはいえ。
それでも、やはり遺言書というのは書く意味はすごく大きいとおもっています。
・あの時、ああいう話をしたよね、という記録の機能
・相続手続が少しでも楽になるため
・自分の気持ちを自分の手で相続人さんたちに伝える
そのために、ちょっと大変ではありますが、やっぱり、遺言書っていうのは一つの手段としては大きな意味を持つのかな、と思います。
もちろん、遺言書を書くという方法論の他には、生前贈与や民事信託など、色々な方法論はありますし、色々なことを考える必要があると思います。
が。
以前として、遺言書を書くという方針は有力な一歩なんです。
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いい天気の今日は、夕方から二人でウォーキング。そして、ジョギング。
まだまだ雪が残り、いつものコースは利用不可なので、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、ふらふらとですが、それもまたよし。
明日からまた、最強・最長寒波でしたっけ。
さて、どうなることやら💦
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