第3287日【 それは民事信託が一番良い?! 】
みなさんこんばんは!
今日は、初めましてのお客様のご相談。
ご年配であるお父様の相続対策・認知症対策で民事信託の組成をご検討のお客様。
お父様が所有している土地の上に将来、息子さん(お父様から見て孫)が家を建てるかもしれない。
もしその時に、お父様が認知症になってしまっていたら。
色々と難儀しますよね。
というお考えからのご相談でした。
そのお考えや危機感、行動力は全く否定しませんが、まずは事態を整理しましょう。
要は、
①土地はお父様の所有である
②お父様の土地に、孫である息子さんが家を建てるかもしれない
③息子さんが家を建てる時期はまだ不明
④お父様は現在は大丈夫だが、年齢(90歳↑)のことを考えると心配
⑤今のうちに依頼者様が贈与で受け取っておくということは、他のものを相続時精算課税制度を利用しているので難しい可能性がある
ざっくりとはこんなところ。
迷ってしまうのは、②の家を建てる「かもしれない」という部分と、③の時期は「まだ不明」という部分。
不確定事項が多いということですね。
そして。
ご年齢がご年齢ということで、いろいろなパターンを考えます。
①お父様が亡くなられた場合
②お父様に認知の症状が現れた場合
③現状を維持してくれている場合
それぞれの時期に、息子さんの家の建築が決まったと仮定して、どこが問題になるかをそれぞれ考えていきます。
詳細は省きますが、
①に関しては、遺言書を残しておくのがいいでしょう。
②に関しては、民事信託を組成しておくか、任意後見、法定後見での対応になります。
③に関しては、特に対策はなくても最悪大丈夫。
こういったパターン。
その中で、決定的に民事信託が有用なのは②のパターンのみとなります。
そのほかは、生前贈与だったり遺言書での対応で可能。
ご親族間では、お孫さんがそこの土地の上に家を建てるということはほぼコンセンサスが取れています。
となると。
この場合は民事信託の組成が効果を発揮するのはよくわかっていますが、費用の問題なども考えて、どの方法論がいいのかを一緒に考えました。
費用感、手続きの内容などをお伝えし、方向性をご家族で考えていただくことにしました。
1時間ほど話をさせていただいて、状況を確認させていただいた結果、一番最初にお客様がイメージしていた通り民事信託を組成させていただくのが一番安心だけれど、間違いない方法としては、加えて遺言書の準備も必要、ということがわかりました。
お父様の状況も踏まえて、ご家族のご判断はどうなるでしょうか。
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今日もまだ日が出ているうちに走ってこれました。
なんだか昼間はエアコンの中にいるせいか体がだるく感じますね。
暑さのせいでももちろんあると思うんですが。
みなさんも体調には気をつけてくださいね!
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