第3157日【 相続放棄の話。 ざっくり。 ④ 】

第3157日【 相続放棄の話。 ざっくり。 ④ 】

みなさんこんばんは!

今日は、相続手続をご依頼いただいているお客様にもとにお邪魔してきました。

かなり年配のお客様でもあり、この大雪でどうしているかも気になっていたんですよね。

相続手続きに関しては、被相続人さんがかけていた生命保険(死亡保険)の支払い手続き。

実は、死亡保険の受取人さんが被相続人が亡くなる数ヶ月前に亡くなっています。

この場合、この生命保険に関しては被相続人さんの法定相続人さんで「等分」に分割すると決められています。

その手続きは、代表相続人さんが、ということで、今回は僕がお手伝いをしながらお客様がすることに。

今日は手続きを進めるにあたってお邪魔してきたというわけです。

この大雪の影響で何か困っていないかも気になっていたんですよね。

お元気な顔も見れて良かった。

さて、今日も昨日の続きを。

前の分をお読みになっていない方は、こちらをどうぞ。

<相続放棄の話。 ざっくり。 ①>

<相続放棄の話。 ざっくり。 ②>

<相続放棄の話。 ざっくり。 ③>

今回のお話は、下記のようなご家庭で相続が発生した場合を仮定しています。

7 相続放棄のメリット・デメリット

メリットは、言わずもがな。

相続の関係者から外れることができることですね。

よく言われるのは、被相続人が大きな借金があったときに、その責任を追わなくても良くなる、ということですね。

また、借金がなかったとしても、人間関係や家族関係のいざこざなどから、その関係性から離れたい、ということもありますよね。

こういうときには非常に有効ですね。

デメリットとしては、「プラスの財産が引き継げない」ことでしょうか。

何せ、「相続人ではなくなる」というのが相続放棄ですからね。

8 相続放棄の注意事項

まず、ここまで読んでくださった方はもうお気づきかと思いますが。

相続放棄をすると、「相続人ではなくなる」わけです。なので、プラスの財産も全て引き継ぐことはできません。

ここを誤解しておられる方が結構多いんです。

相続放棄に関してアドバイスを求められた場合は、まずはここを強調してお伝えする必要があります。

また、放棄をした後の相続財産の管理責任の件。

これもしっかりとご理解をいただきましょう。

「放棄してしまえば、相続人ではなくなるので、管理責任はないですよ」

なんて言ってしまうと、問題が発生する可能性も十分過ぎるほど。

そして。

一番は、

「あなたが相続放棄をすると、次に相続人になる方がいる」

ということをきちんと理解しておられない方がいらっしゃるということ。

今回の案件に関して、BとCが相続放棄をすると、GとHが相続人になりますね。

Aに借金があってBとCが相続放棄をしたとします。

BとCが相続放棄すると、GとHが相続人になることを知らず、連絡をしていなかったとしますね。

Aにお金を貸していた方は、次に相続人になったGとHに請求書を送ります。

GとHは、請求書が届いて初めて事態を知ってびっくり。

もちろん、その請求書の到着で「自分が相続人になったことを知った」わけですから、そこから放棄をすればいいのですが。。。

人情として、それではすみませんよね。

「なんでそんな重要なことの連絡をしてくれなかったんだ!」

となりませんかね。

そうならないためにも、

「自分が放棄をすると、次に誰かが相続人になるのではないか。もし、相続人になる人がいるならば、事前に連絡をしておくべきではないか」

ということを知っておく。

もちろん、次に相続人になる人がいるのかどうかを正確に把握しておく。

それが本当に重要です。

こういった注意の部分に関して、きちんとアドバイスをできるような方が寄り添ってあげることも必要であり、そういうポイントで、僕ら専門家の価値が発揮できる部分かと思います。

そして、かなり重要なポイントとして、

相続放棄を行う予定であるならば、被相続人の財産には

「鐚一文」

手をつけてはいけないという意識でいること。

被相続人の財産の「処分行為」を行ってしまうと、裁判所から

「あなたは被相続人の相続財産に手をつけたので、相続を肯定したことになります」

と、判定され、原則、相続放棄が認められないことになります。

100%ではありませんが、そのように思っていただいておいた方が良いかと思います。

そのくらい、気をつけていただきたいポイントです。

その他にも、6でお話をした費用の面や、4で話をした相続財産の管理責任の面など、細かいポイントは山ほどありますが。

今回のお話はこのあたりにしておきたいと思います。

何か少しでも、参考になったら良かったのですが。

手続き的には特にそんなに難しいものではないのですが。

「相続放棄をするにあたって」色々考えておくべきことはあるんだな、と思っていただければ幸いです。

この記事を読んでいただいて、間違いや修正事項があったら、遠慮なくご指摘ください!

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今日はお客様のところにいくのにも、駐車場が確保できていないことも多く、離れたところに車を停めて、徒歩で伺うことも。

なので、今日は長靴。

雪の中や水たまりの中を長靴で歩く

「無双感」

はなにものにも代え難いですね。

まるで、ビグ・ザムに乗ったドズル・ザビのような感覚です。

ただねぇ。。。

長靴の中で靴下がだんだん脱げていく感覚がどうも苦手なのです。

が。

今日は「無双感」の勝ち。

気持ちよく歩いてきました!

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この記事を書いた人

吉村 征一郎

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